経験を積んで資格を取る

介護福祉士の資格取得で待遇が良くなる

福祉業界に入ったきっかけ

諸君は、「福祉の仕事」と聞くと何を思い浮かべるだろうか。「福祉の仕事」と言ってもたくさんある。数えてみると、特別養護老人ホームやケアハウス・児童福祉施設の職員・通所介護・訪問介護など様々あり、枚挙に暇が無い。今や、国民が健康で文化的な生活を送る上で欠かせない役割を担っている福祉だが、実は私も福祉分野で活躍中である。私が働いているのは、有料老人ホームだ。そこで汗水垂らし、給料を貰っている。
ここで、私の経歴について少し話をしよう。私は大学を卒業後3年間、自室のパソコンで2次元の世界へと浸っていた。家族からは、俗に言うニートとしての烙印を押されてしまった。そんな私が3次元の世界に舞い戻り、高齢者を相手に働き始めたのはある日の出来事がきっかけである。ある日の朝、母が「たまには外へ出て新鮮な空気を吸いなさい」と私に言った。私は、母の有無を言わせないその威圧感に負け、素直に外に出ることにした。外に出て見たものの手持ち無沙汰だったので、とりあえず家の近くの公園のベンチに座っていた。すると、お婆さんがこちらへ歩いてきた。お婆さんは私が座っているベンチに腰掛けると、「こんな時間からこんなところでなにしてるんだい。若いんだからちゃんと働かなきゃダメだよ」と言った。私が黙っていると、お婆さんが「うちの息子が老人ホーム経営してるからそこで働きなさい」と続けた。お婆さんの謎の威圧感に負け、私は承諾をした。数時間前まで当たり前のように過ごしていた私のニート生活が、突如として終わりを告げた。
これが、私が福祉の世界で働くことになったきっかけである。私はお婆さんにとても感謝しているし、自分の選択にも後悔していない。そんなこんなで、今に至るわけだ。